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白鵬女子高等学校 新着情報

メディア表現コース 夏期講習② 音響特別講習

2018.07.27

7月25日・26日メディア表現コースの夏期講習の一環として音響特別講習を行いました。
講師は、TOTOのアルバムでゴールド・ディスクを獲得したことで有名な村上輝生エンジニアと、
音響工学の第一人者である山﨑芳男早稲田大学名誉教授です。
25日は本校の吹奏楽部の公開レコーディングを行いました。
吹奏楽部は前日の2018横浜吹奏楽コンクール高校Bで銀賞を収めています。
 
使用マイクは、DPA4006AとDPA4011です。レコーダーは、山﨑教授グループの開発したVC-21WSDで、8チャンネルの1bit方式(いわゆるDSD)です。
この方式は高速、高密度で、信号処理がシンプルな方式であり、より生の音に近い音で録音ができる方式です。

録音後は、録ったばかりの演奏を全員で聴きました。質問コーナーでは、積極的に村上エンジニアに質問をする生徒の姿がありました。

26日は山﨑名誉教授の講義から始まりました。
開発した録音方式や音の認識実験、研究会についてなど大学の講義でしか学べないようなお話を聞くことができました。

前日に録音した1bit音源を、本校音楽室に設置されているSSL4000Eという歴史的名器とも言われるアナログコンソールでミックスしました。
コンソールのモジュールを実際に見せていただいたり、ミキシングのポイント、フェーダーの使い方について説明していただきました。
 

その後少人数に分かれて実際にコンソールを生徒自身が操作し、すばらしい音を体験しました。
SSLコンソールでミックスされた音は、KORG MR-2000Sで再び1bit録音されました。
コンソールの前に座る生徒は不安そうな表情をしていましたが、講習終了後も指導を受けたり質問をする生徒が多くいました。
人間は、年を重ねるたびに高音域が聞き取り辛くなっていくことが知られていますが、メディア表現コースでは、
本物の音を耳の良い生徒たちに聞いて聴いほしいという願いで、このような企画を行っています。
今回の特別講習での経験を今後の自身の夢の実現に向けて活かしてほしいと思います。
 

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